お習字に奮戦中 (2015/12/02)

お習字を習っています。
お習字を習うと言うのは重複した表現ですが、書道というにはおこがましいので「お習字を習って」と人には話しています。

     

この11月で丸1年、8級から始まり5級に昇進しました。
先生は80歳の女性。
素晴らしい字を書かれる方です。
初めて僕の字を見たとき、一呼吸置いてから「あら特徴のある字ですね」などとほめるのに苦労されていましたが、5級に昇進した字は、「習字らしくなった」らしいです。
やっと普通の初心者になれたというところでしょうか。

この教室、字を練習しながらの生徒さんらのおしゃべりも聞いていて面白い。
90歳を超えて通われている方の話で引き込まれたのはご主人に召集令状が来た時の話。
ご主人は特別な技術者であったので、召集が免除されているのに召集令状が来た、これはおかしいと、このご婦人は横浜の軍司令部に行き責任者に会い談判してきたという。
「殺されてもおかしくはなかったのよ」と軽く話されましたが、きちんと成果を出し、ご主人は兵役を免れたとのこと。

軍司令部があった場所は現在の開港記念館だそうです。
筆をとめて聞き入ってしまいました。

これがきっかけで、母の昔話をよく聞くようになりました。
断片、断片を話すので、その登場する叔父とはどの叔父のことか、整理しながら聞かなければすぐ話がわからなくなります。

やはり驚くのは戦時中の話。
母の母(祖母でいいか)の実家は防空壕に直撃弾を受けて全員が亡くなっているとのことでした。
知らなかった。
横浜の東横線反町駅近くです。

そういえば女優の岸恵子さんは、子供は防空壕に入れと言われたけど一人入らずにいたら、防空壕は全滅、岸さんは一人助かったとの話はどこかで読んだことがありました。
もちろん同じ日の空襲でしょう。

調べてみたら、横浜の空襲は、神奈川区の反町辺りと保土ヶ谷区の星川辺りがひどかったとのことです。
何か軍需工場などがあったのかもしれません。
この横浜支店は上星川というところにあります。
そういう土地だったのかと少しびっくりしました。

(かねこ)

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脱・食欲の秋 (2015/10/29)

  秋です。日本料理屋さんの前を通った時、マツタケを焼いた香りがプーンとして「あぁ秋だね」と心から思いました。
食いしん坊は、春夏秋冬を臭覚でも感じます(笑)。
マツタケや鮎の味がわかるようになったら、それなりの歳だと言う事でしょう。
そうそう食べられる代物じゃないし、若い時は高値で手が届かなかったし・・・。
それが何となく分かってきたような気がします。
旬を味わう醍醐味。あと15年もしたら、「今年のは、良いねぇ」とかイヤミな事を言える年寄りに是非なりたいものです(笑)。

     

 この時期は、特に食べ物が美味しくて、「食欲の秋」のせいにして例年増量しておりましたが、今年の私は違います。
ふふん。
初夏の頃から訳あってお酒を飲んでおらず(注:別に病気じゃありません)、それまでのワインを開けては夜な夜なダラダラと飲食する事が無くなった事と、心配事の心的ストレスからいつの間にかスルスルと減量(注:と威張って言うほどではありませんが)していました。
「おっ!ビバ心労!!これはキープせねば!!!」と、そのままライザップならぬシゲザップを決意。

と言っても、これを機に食生活の見直しをしましょう、と思い、ハレとケを大切に、家でのケの食事は昔ながらの一汁三菜的な滋味深い粗食に変えたところ、これが頗る調子が良いのです。
その代り、ハレの日は我慢せずに食べたいものを好きなだけ。
このメリハリが心地よい事に気づきました。
     

 日本人は伝統的にハレとケと言う生活のバランスを取るテクニックを持っていたように思います。
ハレとは「晴れ」、ケとは「褻」と書きますが、ハレは冠婚葬祭等の特別な日、ケはそれ以外の普通の日常生活を指しています。
ハレの日は普段口にすることが出来ないような豪華な食事や酒が並び、着る物や化粧まで特別でした。
ケの日常は早朝から野良着に着替え畑仕事をし、ご飯と味噌汁、ちょっとのおかずをいただき早々に寝るという毎日。
この質素な食生活で健康を保ち、たまの呑み食いでストレスも溜まらないという絶妙な生活バランスを過ごしていたのではないかと思います。
このハレの日があるからこそメリハリがあり、日常の仕事を頑張れたのだと思います。

それが現代はどうでしょう。
毎日がハレの日と言っても過言ではありません。
本来なら貴重で高級であるべきものをいつでも安く食べたいと言う人間の欲望が大量生産の技術を進化させ、その結果、色々なところに歪みや矛盾を生み出し、それが肥満や不健康、BSEや鳥インフル等の蔓延に繋がり、農業や伝統産業の衰退、環境破壊にも影響が及んでいるような気がします。

メリハリの無い毎日が覇気のない人間を増殖させているのではないでしょうか。
つまりは、人間も環境も、毎日がハレの日では持たないんだな、と思います。

 と、ちょっとだけ痩せたからって大口を叩くお調子者。
シゲザップの効果は如何に?乞うご期待!

(しげみや・ゆ)

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もしマイホームを建てるなら (15/09/28)

もしマイホームを建てるなら、どんなことを重要視して家を建てますか?

     

長い間暮らす家ですから、いろいろなことを考えながら、家を建てるかと思います。
ハウスメーカーや建売業者を決めて、実家や会社、駅に近いなどの場所や環境、大きなリビングなどの間取り、太い柱などの構造、頭金や住宅ローンの予算、戸建てにするかマンションが良いのか、和風か洋風、デザイナーズホームにするかなどの外観、インテリアや収納などの利便性、太陽光パネルなどのエコ住宅、地震や火災に強い家など、さまざまな重要なことを決めながら、夢のマイホームを実現していくと思います。

しかしながら、意外と忘れがちですが、非常に重要なことは、家を建てる土地の地盤の強度や家を支えている基礎部分ではないかと思います。

 2013年10月には伊豆大島の土砂災害、2014年8月には広島の土砂災害、そして、2015年9月に茨城県鬼怒川の堤防を決壊した土砂災害、いずれも記録的な豪雨により多くの家屋や自動車が流され、多くの尊い命が失われてしまいました。

 毎年のように起こる集中豪雨による土砂災害です。
もしマイホームを建てるなら、その土地の地盤調査を行い、基礎の強度を確認する事がとても重要だと思います。

 基礎は、コンクリートと鉄筋でできていますが、コンクリートの硬さと鉄筋の太さと量で、基礎の頑丈さが決まると言われています。
コンクリートは圧縮されることはとても強いのですが、引っ張られたり、曲げられたりするのは弱いとされています。
その弱さを補うのが、コンクリートの基礎の中にある鉄筋です。
例えば、地震の縦揺れはコンクリート、横揺れは鉄筋で、家の倒壊を防ぐそうです。
     

 住宅ローンのフラット35(財)住宅金融支援機構では、強度21N以上のコンクリートを基礎で使用するとされております。
21Nとは、一辺の長さが1センチの立方体でサイコロのように小さいコンクリートが重さ210キロに耐えられる強度を意味します。
そして鉄筋の太さはD18などで表し、直径18ミリの太さの鉄筋と言うことです。

 もしマイホームを建てるなら、最初に基礎のコンクリートの強度と鉄筋の太さを確認する事をお薦めいたします。
マイホームでも勉強でも、基礎を固めることがとても重要ですね。

(ふるた)

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酷暑は無理をなさらずに (15/08/28)

今年の暑さで体調を崩している方も多かろうと思います。
一日中、どこへ行っても強烈な暑さと次から次へ流落ちる汗、夜も寝苦しく深い睡眠など夢のまた夢、朝目覚めてもどっかりとした疲れがあり、重たい身体を引きずるようにお仕事に…。
なかでも持病を抱える方々には、さぞかしお辛い毎日かとお察し申しあげます。

     

98年はもう17年前ですが、寒気を伴った微熱とだるさ、それと若干の身体症状があらわれ病院に。
大学病院を紹介され、そこで膠原病の一種の軽い疑い例と診断されました。
「治ることはないが進行しないように」と言われ地元に帰され、早17年、幸い進行していないのと症状にすっかりなれたので“健康”に過ごしていますが、ここ数年、夏の暑さが続くと航行不能に陥ります。
薬でコントロールして意気高く過ごしているつもりですが、一日中心ここに非ずの感が。早く秋になって欲しいと願うばかりです。

この病気になって大学病院の専門科に行った時のこと。
そこの待合室にいる方々が、見るからにお辛そうで、専門のところなので当然なのですが、私などは健康優良児のように感じました。
担当の医師からも、軽微な疑い例であることは幸いなのだよと伝えられ、なるほどと元気が出たのを思い出します。

健康な方でも辛さを口にするここしばらくの暑さ。
氷枕で寝る、水に近い温度のお風呂に入るなどアイデアを凝らして乗り越えましょう。
とにかく何と言われようが、持病のある方は、八月はお休みしましょう。
無理は禁物です。

(かねこ)

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贅沢すぎる??? (15/07/28)

食べることが大好きな私が大変喜ばしいことは、スーパーへ買い物に行けば、季節に関係なくあらゆる新鮮な野菜やお肉、魚などを購入することができ、外食しても和洋中だけでなくたくさんの国の料理が食べることができます。
そしてネットでは各都道府県のご当地グルメを簡単に注文することができるからです。

     

  先日、夕飯を食べながら情報番組を見ておりましたら、食料関連事業者が1年間に800万トンもの残飯を捨てていて、それは、日本で生産されるお米の量に匹敵する、と放送されており大変驚きました。

食糧事情について少し調べてみましたら、もっと驚くことがわかりました。

主食となるお米や麦、トウモロコシなど穀物の自給率は、
オーストラリアが241%、
アメリカが125%、
中国では103%に対して、
日本はなんと26%です
ちなみに北朝鮮でさえ77%です。
こんなにも各国に頼っている日本は、年間5500万トンもの食糧を輸入しながら、
事業廃棄物で800万トン、
家庭からの廃棄物は1000万トン、
合計年間に1800万トンもの食糧を捨ててしまっているようです。

     

1800万トンは、途上国の5000万人分もの年間の食糧に当たるそうです。
世界では、今でも年間1500万人もの人が食糧不足により飢えや栄養不良によって亡くなってしまい、しかもそのうちの7割が子供たちだそうです。

食べ物だけでなく、重油やガス、電気などのエネルギーも乏しい日本で、蛇口をひねれば美味しく飲めるお水、いつも適温のお湯が出るお風呂、いつも明るくエアコンのスイッチ1つで快適になる部屋、こんな暮らしができていることに感謝するとともに、日々の生活スタイルを見直さなければならないと思いました。

(ふるた)

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