懐かしい友達に会って思ったこと (12/07/27)
少し前に、短大時代の友人たちに会った。
中には季節の便りばかりで、卒業以来初めて会う友達も。
なんと、実に四半世紀ぶりの再会だった。
妙齢の女子の再会で、皆一様に「お互いに老けたよね(笑)」から始まったものの、あっと言う間に二十歳のうら若き乙女時代に戻って楽しい時間を過ごした。
あの頃はああだった、こうだったと時も忘れ懐かしい話に花が咲いた。
当時の話題と言えば、サークル活動やアルバイト、何と言っても恋愛話が主役だった。
それこそ授業もそっちのけで、生活の主軸は「遊び」だった。
後悔先に立たずとは良く言ったもので、「年を取った今の気持ちのまま学生生活を真摯に過ごしていれば、自分の為にもっと努力をして一生懸命勉強したよね。
特に英語はねぇ。そしたら、もっと違う人生が待ってたかもね。」と今更反省してみたが後の祭りだ。
懐かし話の次は、夫々の現在抱えている問題の話になった。
家族を持つ者、シングルの者、仕事をする者、せずに家庭を守っている者、皆色々な状況下で過ごしているが、多かれ少なかれ夫々の事情を抱えながら日々頑張っている事の打ち明け話となった。
話をする内に、誰にも共通して言える事は「家族の絆」であった。
絆があるからこそ、辛い事にも立ち向かい努力が出来るんだよねと皆で頷いた。
と、同時に、日頃頻繁に会える友達は勿論のこと、頻繁に会えなくても、青春時代を共に過ごした友達の絆、近くても遠くに居ても、いつもどこかで夫々に思いを馳せている友達がいる事の大切さ、心丈夫さを確認しあった。
「絆」の話から、東日本大震災の話題になった。
何れ当事者になるかもしれないんだと言う事を忘れずに、我々に今出来る事をまだまだ一人ひとりが真剣に考えなくちゃいけないよね、と。
先日、また別のお付き合いの友達が気仙沼へのボランティアツアーに参加するはずが、催行人数不足で中止となり、違うツアーで南三陸町に行ってくると聞いた。
時が経ち、このような現状にある事を知り胸が痛くなった。
その話を、先日会った短大時代の友達の一人と話し、次回は被災地の何処かでボランティアに参加すると言う形で集まろうと約束をした。
(しげみや・ゆ)
最近購入した本 (12/06/29)
いくつか本を買い込みました。
睡眠不足にならないように気をつけながら読まないと思いつつも、ついつい夜更かしのこの頃です。
買ったのは、まずは、マイケル・サンデルの「それをお金で買いますか」。
このなかに生命保険について書かれている所がありました。
アメリカでは、他人の生命保険を買うことができるのだそうです。
投資家は保険証券が不要になった人々(65歳ぐらい以上の健康な人など)から保険証券を買い、以降の保険料は購入した投資家が支払う、原契約者が死亡し
たら保険金は投資家が受け取る、という仕組みだそうです。
満期まで残り期間はあるものの、生命保険の必要性がほとんどなくなったとしたら、確かに契約者は、契約を解約もしくは失効させようとするでしょう。
解約返戻金がほとんどないその契約を投資家が買えば、解約返戻金以上のお金が契約者に入り、契約者は得をします。
投資家は残りの保険料を支払えば死亡保険金を受け取れるので高利回りの投資になるというわけです。
確かに合理的です。
さてこの市場原理にサンデル教授はなんと言うか。
この先は書店でお読みください。
「ルフィと白ひげ 信頼される人の条件」(安田 雪)も平積みされていました。
人と組織のつながり方を研究している大学教授が、ワンピースの物語を分析して、現代に求められる組織のありようを語っています。
なぜルフィは信頼されるのか、具体的なリーダーシップ論を展開します。
大人も泣けるワンピースが題材ですので、わかりやすく内容は身につまされます。
どちらかというと絵が軽い感じのするワンピースですが、そこには今日的な人間関係のありように対するひとつの解決策が織り込まれていてストーリーの緊張感につながっていることがわかります。
ワンピースの解説書みたいです。
次は「VIBES」。
2007年の本で注文しないと買えないと思っていましたが、町田の雑貨店で平積みされていました。
ボブ・マーリィの歌の歌詞が和訳されているだけの本です。
レゲエと聞くと引く人も多いですが、ボブ・マーリィは偉大な詩人ですね。
(かねこ)
八王子八福神 (12/06/01)
何故か若い頃から、神社仏閣を巡るのが好きである。
凛とした空気に身を清められるような感じ、その場所を後にした時の清々しさが好きなのだ。
また、その場所に纏わる歴史的な解説や伝説を読み、背景を想像した時のワクワクした感じも好きなのだ。
かと言っていわゆる「歴女」ほどの歴史愛好家ではないので、知識として蓄積しているかと言えばそうでもなく、人にきちんと語れるほどではない。
旅先でも、生活エリアでも、何となくその場に行けば参拝する神社仏閣がある。
友人を訪ねて度々顔を出す街のひとつ、麻布十番。
大江戸線の駅から地上に上がった出口横にかえるの石像が出迎え鎮座する「十番稲荷神社」もその一つだ。
ここには「がま池伝説」と言う面白い言い伝えがあり、かえるがお守りとなっている。
その由来は、江戸の大火の際に麻布界隈が殆ど焼けてしまった中、ある屋敷のみが類焼を免れた。
それは邸内の池の大かえるが水を吹きかけて猛火を退けたからと言うもの。
それ以来、防火・火傷のお守りとして祀られ、昨今では「かえる」の語呂から、旅から無事にかえる、失せ物がかえる、若がえる(!)等、色々な意味にも当て嵌め縁起物としているそうだ。
さて、先日訪れた際に参拝した時のこと、そこが港区の七福神の宝船の巡拝所である事を改めて知った。
小さなお社なのに、かえるさんの石像ばかりに気を取られその反対側の七福神像にとんと気付いていなかった。
七福神めぐりと言えば、その年の開運招福・家内安全を願うお正月行事だが、あまり気にした事は無かった。
『七福神が祀られている各社を巡り御朱印を頂くかぁ。
子どもが夢中でやってたJRのポケモンスタンプラリー大人版だね、これは』と思って何だか楽しそうでやってみたくなった。
わが街八王子にもあるのかな?とググッてみた。恵比寿・大黒天・毘沙門天・弁財天・福禄寿・寿老人・布袋尊の神様7(セブン)に、八王子七福神は吉祥天が加わり、末広の「八」、八王子の「八」にちなみ「八福神」なんだそうだ。
八つの「福」を授かる事が出来る街、縁起が良さそうですよね。『でも宝船でオールキャストの方がもっと開運しちゃうかも・・』と欲張りな考えが脳裏を過ぎってしまい、煩悩だらけの自分にいささか失笑した。
(しげみや・ゆ)
スマホアレルギー (12/05/01)
春のうららかな午後の街角、信号待ちをしている一人の修行僧に目がとまりました。
その場所の近くに裕次郎さんも眠る禅宗の本山がありますので、墨染の作務衣に頭陀袋といった姿で歩いている若いお坊さんはよく見かけるのですが、見ていると、たすきに掛けた頭
陀袋に手を入れて何かをごそごそと探しています。
頭陀袋といえば、托鉢の道具などが入っているものとのイメージですが、その若い修行僧がそこから取り出したのは、なんとスマホでした。
お坊さんがスマホを持っていても不自然ではないのでしょうが、禅宗の厳しい修行の最中と思えば、頭陀袋からスマホが出てくるのがどうも不釣り合いに思え、ちょっとびっくりしてしまいました。
同じ宗派で高名な良寛さんの漢詩に「対君君不語 不語意悠哉…(あなたと向かい合っているが、あなたは何も話さない。話さないけれども、その思いは果てしなく尽きないことよ
…)」で始まる五言詩があります。
語らずにいるけれどもその姿に悟りや深い慈しみをみようとする名僧のこの詩と、語ることで便利につながるネット社会を対比させてみるのは次元が違う無理なことなのでしょうか。
こんな意地悪な川柳が頭に浮かびました。
「マイミクと フォロワーが気になる 修行僧」。
ネット依存症患者を諭すお坊さんになっていただきたいと勝手ながら。
もう一句、「検索で 答を探す 禅問答」。
ベストアンサーに選ばれるのはどんな人の答でしょうか。
とか書きながらも、時代に乗り遅れてはいけないとスマホ購入を考えている昨今で、iPhone5はいつ発売かなんて調べている超俗物であります。
良寛さんの書もスマホで鑑賞できるしなんて…。
ちなみに禅問答は臨済宗で行われる修行で、ここのお寺は曹洞宗です。
(かねこ)
桜前線と花粉症 (12/04/02)
今年の桜は例年より開花が遅れている。
弊社では、発足当初より例年『花見会』なるイベントを、従業員とその家族のフリー参加で執り行い親睦を深めている。
桜のピークを見極めるのはとても難しく、日程の決定について幹事が悩むのも恒例だ。
年に一度会う仲間の子ども達の成長も楽しみの一つになっている。
と、同時に「この子がもう○歳かぁ、年取るはずだ」とこれまた恒例的に感慨深く思う。
八王子と言えば高尾山。
自然豊かな高尾は、四季折々に美しい花が咲き、私達を楽しませてくれる。
とりわけ春は格別の趣がある。
この高尾近辺には桜の名所がいくつかある。
先ずは高尾駅近くの高楽寺の枝垂桜。
推定樹齢200年、樹高約15メートルの枝垂桜は、それは見事な佇まいだ。
夜になるとライトアップされ、とても美しい光景を見せてくれる。
次に本家本元、高尾山千本桜。
高尾山頂から陣馬山、相模湖方面へのハイキングコース約2キロにわたり見事な山桜や染井吉野などが咲き乱れる。
昔は桜と言うと山桜を指したそうだ。
そして富士森公園。
染井吉野を中心に約500本の桜が楽しめる。
公園のある丘陵地帯は江戸時代から「富士森の丘」と呼ばれていたそうだ。
お花見の時期には多くの露天が軒を連ね賑わっている。(斯く言う弊社もこれ狙い!)
最後に多摩森林科学園の桜保存林。
全国各地の著名な桜の遺伝子を保存するため造成された園内は、歩道沿いの桜の木々に品種や簡単な説明がついておりそぞろ歩きが楽しめる。
江戸時代から伝わる栽培品種や国の天然記念物に指定された桜のクローンなどが保存されている。
とにかく桜の種類が豊富で一見の価値有りだ。
全国各地の品種があるため開花時期も様々で、愛でる期間も3月中旬から5月中旬までと長いのも特徴だ。
この他にも桜の名所は沢山あるが、私の毎年の楽しみの桜スポットである。
この時期素敵なことばかりではない。
春先の高尾と言えば杉の花粉。
とにかく桜前線と共にやってくる毎年の悩みの種だ。
花粉症に効くと聞けば取りあえず試してみるも、改善される気配は無い。
とにかく憂鬱な時期でもある。
色々な情報の中に、目を引く一説があった。
花粉症に効く食べ物と言われているものの多くに共通する成分が「ポリフェノール」だそうだ。
強い抗酸化作用があり花粉症を緩和すると言う。
私が「ポリフェノール」で真っ先に浮かんだのは勿論赤ワイン!
「やっぱり酒は百薬の長なのねぇ。仕方ない、薬じゃ飲まなくちゃならないわね。」と言い訳しながら今夜も赤ワインに手を出す予定だ。
話が逸れ出した。
この時期花粉症の方は決死の覚悟を持って八王子に桜を愛でに来て下さい。
(しげみや・ゆ)