虹の探し方 (12/12/27)

 今年の後半に、よく虹を見ました。一日のなかで気象の変動が大きい日が多かったのかも知れません。
見た虹で印象深いのが二つありました。

 まずはかなり太い虹。
第一京浜を東京に向かって車で走っていたら、前方に見たこともないくらい太い虹が立ち上がっていました。
もしかして虹の根元に近いのかなと思ってしまうくらいでした。
夕刻だったし、濃いグレーの雲が垂れ込めていましたので、美しい感じではなかったですが。
車を止めて眺め、携帯で撮りました。

 もう一つは、やはり夕刻の第一京浜で。
青空の中でぽっかりと浮かんでいるひと塊の雲が、そのまま全部虹色をしていました。
「虹色の雲」って本当にあるんだとびっくり。
車を停めようと思ったのですが、うまく止められずにいたらビルで見えなくなってしまいました。
見えたのはほんの一瞬でしたが、きれいな虹でした。

    

虹の見方というのがあるようです。

・太陽が輝いている夕方で、
・大気中に雨滴があるような日(夕立の後)に、
・太陽を背にして、
・太陽と自分を結ぶラインの延長線をまずはイメージし、
・そしてそのラインから垂線を立ち上げ、
・その左右40度から42度を探すと見つかるというのです。

ならば今度は、車に分度器を積んでおこうなんて。

 今年の夏は暑かったので、夕立も多く、その結果、虹も多く出たのでしょう。
来年は、虹を探して、虹の根元に埋まっているという財宝でもいただきますか。
ちなみに、英語のRainbowは雨と弓の合成語で、Rainbow chaser(レインボーチェイサ―)とすると、空想家の意味になるそうです。

(かねこ)

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父の旅立ち~私的雑文~ (12/11/27)

 突然その時はやって来た。
晩夏に末期の肺癌が見つかり、即入院。
正に晴天の霹靂だった。
元気自慢の人だったので、俄かに信じられなかった。

それでも本人は至って前向きで「頑張って早く仕事に復帰しなくちゃ」と笑顔で話し、私もこれから上手に癌と付き合いながら、また大好きな仕事に戻れるとばかり思っていた。時には喧嘩もしながらまた一緒に仕事が出来るとばかり思っていた。
(もしかしたらこの人、奇跡の人になっちゃうかも)と根拠の無い思いがあったが、奇跡の人になるはずが鬼籍の人になってしまった。

 入院から2カ月余り、11月5日に父は逝った。
急変の知らせに駆けつけると、私の到着を待っていたかのように、静かに旅立った。そんな筈は無いのだけれど、どこか気持ちの中で親は永遠と思っていたところがある。
こんなに早く看取る時が来るとは微塵も思っていなかったので、次から次へ後悔の念が込み上げてきた。

もっとこうしてあげれば良かった、ああしてあげれば良かった、何より言葉に出して感謝の気持ちを伝えぬまま逝ってしまったので、色々な事が消化不良となっている。
”感謝したいときに親はなし”の言葉が、今、重く圧し掛かっている。

 今回、父の不幸に際し、本当に多くの人に助けていただいた。
職場の仲間には仕事に精神面に、感謝しきれないほど支えていただいた。
友人達にも常に心情を吐露させてもらい、励まされ、心を支えてもらった。
親戚やご近所の方々にも、家族中を支えていただいた。
本当に人は一人で生きているわけでは無い、生きられない、と心の底から感謝した。
多くの人の温かさが悲しみを緩和してくれた。

 葬儀までの慌しさが涙を封印し立ち上がらせてくれた。
初めて経験する事だらけで、プチパニックに陥った。
そんな中で、父の書斎をひっくり返して探し物をしていたところ、面白いものの数々が見つかった。

若い頃の、映画スターよろしくポーズをキメキメにして格好付けてる写真(うぇ~、超ナルシスト)や、写真館で撮った絵画仕上げのドデカイ額装写真(有名人じゃないんだからさぁ、超勘違い)や、数冊の昔のアイドル、演歌歌手の写真集(・・・確かに好きだったけどねぇ)等々が、「絶対これ、隠してたよね」的な場所から出てきた。

悲しみのど真ん中のはずが、思わず腹を抱えて涙が出るまで笑った。
悲しくても人は笑える、お腹も空くし、眠たくもなる。
少し時間はかかるかも知れないが、多くの人に支えられ、悲しみが思い出に変わるから人は立ち上がり強く生きていけるのだなと、しみじみと思った父の旅立ちであった。全ての方々にありがとう。

教訓:逝去後、笑いのネタになるようなものは今からデリートしておこう

(しげみや・ゆ)

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iPhone5購入 (12/10/29)

 スマホアレルギー患者だったのですが、iPhone5を購入しました。
予約しに行ったのは発売開始日の9月21日。
新型iPhoneを購入する人たちが販売店前で行列している映像がニュースで流されている日でした。
届いたのは10月3日。
機種変更として購入しました。

    

 そもそもスマホに触れたことがないのに機種変更したため、かかってくる電話に出られないし、メールも返せないし、思いもよらない人に電話はしてしまうしで、かなり困りました。
もちろん、それまでの携帯は使えないので、後戻りできない状態になりました。
困っていると、友人がメッセージを送ってくれたりするのですが、もちろん返送できないです。
機種変更の際は、ビギナーはとてつもない覚悟が必要なのでした。

アプリについては・・・、
テザリングについては・・・、
クラウド・・・、と書き進めたいところですが、
まぁ年内にはなんとか・・・といったギブ状態。
今は普通の携帯電話の方が断然スマートな状態です。・・・と
読点の多い文章ですが・・・。

 新聞を広げれば、キンドルとかiPadミニとかウィンドウズ8とか、モバイルを意識した端末の話が多くあります。
これらが指し示す将来の社会の姿はどんなものなのでしょうか。
音声通話のためにPHSを併せ持つ人も多くなっています。
鞄の中にはモバイル端末がいくつも入っているっていう姿が、当面の最先端のビジネスマンの姿ですね。
予備電池とパスワード一覧も鞄に入れとかなくちゃ。

(かねこ)

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読書の秋 (12/09/27)

 暑い暑いと言っていた毎日もようやく涼しくなってきて、秋を感じるようになりました。
暦の上ではひと月以上も前に「立秋」ではありますが、暦を見直さなければならないほど四季がずれて来ていて、このまま行くとクリスマスの頃に紅葉、なんてことにも成りかねないのでは、と不安になります。

 秋と言えば、「読書の秋」。「食欲の秋」や「スポーツの秋」と言うのもありますが、私の場合、食欲に関しては年中無休で旺盛なので特に秋に限ったネタでは無いし、スポーツに関してはここ数年(うそ、十数年)、ちんたらヨガをやるのが精一杯でとてもスポーツを語るに及びません。
で、「読書の秋」。

 友人の一人にかなりの読書家がいます。
これが、まぁ、古本屋でも開けるのではなかろうかと思うほどの蔵書で、半期に一度くらいの頻度で友人おすすめの本をごっそりと借りて来る事にしています。

    

「これは読め」「これはつまんない」と私の趣向でチョイスしてくれるので外れが無い。
話題作もジャンルを問わず外れなしでアドバイザーとして有難い存在です。
だいたい私は数冊の本を同時進行して読むので、つまらない本だと苦痛を伴うので助かります。
その他、自分でも本屋を徘徊しては、気になる本を手当たり次第買う癖もあります。
余談ですが、本になるとお財布の紐が緩むのは何故なんでしょう?

 先日、表題を見たとたん「面白そう!」と手に取り買って来た本があります。正に一目惚れ。
「137億年の物語~宇宙が始まってから今日までの全歴史」と言う本で、地球誕生から現在に至るまでの歴史書です。
宇宙のビッグバンから始まり、3.11が変えたエネルギーの未来に至るまで書かれています。
(著者のクリストファー・ロイド氏が、東日本大震災と福島第一原発事故を137億年の歴史で言及すべきと、日本語化にあたって結末を書き換えたそうです。)

読み始めたとたん引き込まれました。
とにかく面白い!137億年を42のテーマで綴り、豊富なイラストと写真が織り込まれ、正に旅をするように歴史を感じることが出来、その時代への妄想が膨らみます。
今私は紀元前5000年頃からの文明の夜明けの時代を旅しています。
これから時が進むに連れて、考える事も沢山出てきそうです。

 さて出発します。
今夜も眠れそうにありません。
この大地球史、秋の夜長にお薦めです。
ぜひ手にとって旅立ってみて下さい。

137億年の物語~宇宙が始まってから今日までの全歴史
http://hon.bunshun.jp/sp/137okunen

 (しげみや・ゆ)

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友人の話から (12/08/28)

 何十年振りかで運転を始めた友人がいます。
ご両親の病院通いのこともあり、思い切って軽自動車を購入、運転し始めました。
半年くらい経ったある日、スーパーマーケットの立体駐車場で、駐車スペースにバックで入るとき、左側に駐車していた車に自分の車の左後部を接触させてしまいました。

    

左の車はだれも乗っておらず、ちょっと怖い感じの車だったとか。
友人は、自分の連絡先を書いた紙を用意して、相手が帰って来るのを運転席で待ちました。

 しばらくして隣の車の家族が帰ってきました。
奥さんは子供を抱いていて優しそうでしたが、ご主人は案の定、いかつい体格、いかつい顔だったそうです。
震えながら車を降りて、状況を話したら、そのご主人は、少し擦れ跡がつきプカプカになったバンパーを調整しながら押し込み、パチッて音がすると、「大丈夫だからいいよ。」と、優しく言ってくれたのだそうです。

緊張していた友人は相手の寛大さに感動してしまいました。
その方の奥さんも、そんなご主人を頼もしそうに見ていて、その眼差しも印象的だったとか。

 そのことがきっかけで、友人は他人に優しく接しなければと思うことが多くなったと話しています。
優しさは伝染するのですね。

そういえばかつて他人に善意を尽くす行為を広げようと考え実行する少年の話が映画でありました。
題名は、「ペイ・フォワード」。
印象深い映画でした。
他人から受けた厚意をその人に返すのではなく別の人に返すというアイデアを広げる物語でした。
しかしなかなか・・・。
僕ならバンパー交換と代車代をしっかり請求してしまっていたでしょうね。
日々是成長。

(かねこ)

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