ボスの日 (11/10/07)

 暑い夏が遠い昔かと思うほど急に涼しく、時には肌寒い位になって来ましたね。
今年も残すところあと三ヶ月を切ったかと思うと、本当に月日の早さを思い知らされます。
街をそぞろ歩きしていると、街路樹も色づき始め、ショーウインドウのディスプレイも衣替えをし、季節の移り変わりを教えてくれます。
先日、花屋の前を通りかかった時に陳列されている花の種類や花束が夏の元気カラーから一転して秋らしくシックな色合いになってきたな・・・と思い眺めていると、「へぇ~」と思うチラシが置いてありました。

今月10月16日は「ボスの日」(Boss’s Day)なんだそうです。
事の由来は1958年、今から50年ほども前にアメリカのとある女性が提唱したもので、経営者である父親と部下の関係が円滑に上手くいくようにはどうすれば良いかと言う思いから、「ボスの日」設立を提案し、賛同を得て、商業会議所に登録されたそうです。
以降この記念日には部下がボスを昼食に招待したり、プレゼントを贈るなどして日頃の感謝の気持ちを表す日になったとのこと。
何故10月16日かと言うと、提唱した女性が最も素晴らしい上司だと考えていた人物である彼女の父親の誕生日だったからだそうです。
何だか心温まるお話ですよね。


    

この「ボスの日」は日本ではあまり知られていないようですが、アメリカでは日本のバレンタインデーと同じ位浸透しているとのこと。
バレンタインデーにおけるデパートやお菓子業界のチョコレート商戦同様、踊らされている感が無いこともありませんが、素敵な記念日なので私もひとつ、乗っかってみようかなぁ、と思っています。・・って、ここに書いた時点でちっともサプライズになりませんがね。

みなさんもこの機会を利用して、いつもは言えない感謝の気持ちをボスに伝えてみてはいかがですか?
ちなみに、上司が部下の労をねぎらう「秘書の日」もあります。
4月最終土曜日の直前の水曜日だそうです。
セクレタリーをお持ちのボスの皆様はお忘れなく。

(しげみや・ゆ)

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23年9月大型バイクにまたがって (11/09/12)

40年も前のバイクが100万円もすると聞いて驚きました。
友人が乗っているのは、ホンダのCB750。
バイクには全くといっていいほど興味のない私には、見せられても「昔、ナナハンなんて言って、みんな憧れていたよね」くらいの感想しか言えませんが、昨今は絶販バイクと呼ばれ、この手の旧型バイクが高値で取引されているのだそうです。

CB750の持ち主は、某有名バイク雑誌の編集者で、この道40年のバイク乗り。
本人いわく、絶販バイクのブームはこの雑誌がつくりあげた、とか。
絶販という言葉も、中古とか、年代物とかが持つマイナーなイメージを含まない言葉として、この雑誌が編み出したのだそうです。

そういえば、大型バイクにはとんとお目にかからなくなりました。
大型のスクーターは見ますが、昔ながらのバイクは、バイク便で使われているくらいですかね。
ハーレーも見なくなった感がします。

    

バイクに乗る人が激減したのは、70年代後半から全国の高校で展開された、3ない運動によるところが大きいのだそうです。
校則にバイクについて「免許をとらせない、買わせない、乗らせない」という「3ない」を盛り込む学校が多く出て、やぶった生徒が退学となる事例まであったそうです。
もちろん交通事故件数の増大や、暴走族の跋扈を受けての運動でしたが、そのなかで育った人達はバイクにはほとんど興味を持たない層になってしまいました。

この風潮を残念そうに友人は語りますが、このバイク乗りが事故で病院に担ぎ込まれた回数が、知っているだけでも3回あり、鎖骨が2度もポッキリといっているのを思えば、まあ、我が子には乗って欲しくないなと思ってしまいます。
時代は、「安心、安全、エコ」をトレンドに動いているのですが、こうしたなかで、大型バイクにまたがり疾走するような猛々しさが失われ、小さく縮こまってやいないか、なんてふと考えてみました。
だからといって、この歳になってのバイクはやめときますが。

(かねこ)

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八王子の昔話 (11/08/12)

 私の母校近くに「月夜峰」と呼ばれる丘陵がある。
多摩御陵に程近く、緑豊かなこの土地で高校時代を過ごした。
家庭科の初調理実習が、近くの土手で蓬を摘んできて作った草もちだった。
如何に長閑な環境かお分かりいただけるかと思う。

    

 この「月夜峰」には素敵な昔話がある。
八王子城主の北条氏照は獅子舞鑑賞が好きで、満月の夜になると家臣の娘たちを引き連れて月夜峰に獅子舞を見に行っていた。
そのうちに、ある娘と雅楽の笛吹きである若者が恋仲になった。
獅子舞が終わると二人は樫の大木の下で寄り添い、若者は笛を吹き、娘はその調べに聞き惚れた。
堅い絆で結ばれた二人は、次の満月の夜に再び会えるよう、大木の根元に一つずつ石を投げた。

一方、遠くから聞こえる笛の音色に大層感激した氏照は家臣に命じて笛の音の主を探させた。
八王子城に召された若者は氏照の前でそれは見事な笛を吹いた。
何か褒美を取らそうと考えた氏照は、若者と娘の思いを知り二人に夫婦の契りを結ばせたと言う。
二人が思いを託した樫の大木は夫婦大木として、根元に石を投げると恋が叶うと言われるようになった。

3.11以降、人との絆の大切さや家族の絆の大切さ、様々なことを考え、思いを巡らせた上での「絆婚」が増えていると言う。
被災された方々は勿論のこと、被災地から遠い場所の私たちも、極限の状態の中で人との絆を求めて人が生きると言うことをはじめとして、本当に多くのことを学んできたし、今後も考え続けて行くことだろう。
家族と言うものは社会を構成する最小の単位だ。
家族の絆を大切にすれば、自ずと社会全体が少しは良くなって行くのではないのかな、と思ったりする。
そんなことをぼんやり考えている中で、ふと、懐かしい土地の昔話を思い出し、人と人との絆をもっともっと大切にして行こうと思ったのでした。

(しげみや・ゆ)

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被災地にボランティアに行った友人の話 (11/07/14)

 友人は病院勤務の薬剤師で、勤める病院の了解を得て被害が壊滅的といわれる女川町の町立病院に向かいました。
女川町で残っている病院はここ一つだそうです。
映像などで町の様子はわかっているつもりだったけど、現地に着いて、その惨状に足が震えたよ。
見渡す限り瓦礫で他は何もないんだよ。
何もない町なんて初めて見た、と友人。

そこは唯一残った病院のため、多くの患者さんを診ているのですが、常勤の薬剤師は2名という状態で、ボランティア薬剤師も奮闘しなくては、病院はまわらないのだそうです。
医師もボランティアで来ている方が多く、アメリカに留学していて急きょ帰国した方などもいるとのことです。

食事は、朝と晩はおにぎり2個、昼はカップ麺、大きな部屋に布団を敷きつめて就寝、風呂はシャワーが使えたとのことです。
友人はカップ麺がとっても美味しかったと話していました。

気温が上がって、被災地は悪臭がひどくなり、マスクが欠かせないようです。
そこにハエが大量発生していて、病院でもハエを追い払いながら仕事をするのだそうです。
これから衛生管理が重要な課題の一つだよ、と友人は言います。

薬剤師会の要請で友人は被災地に行ったのですが、薬剤師のみならず、被災地では様々な場所でボランティアが重要な役割を果たしていて復興を支えているんだなと話を聞いてあ らためて感じました。
職場を離れてボランティアに行くことはなかなかかないませんが、できることを探して微力ながら応援しようと話を聞いて思いました。

(かねこ)

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日本の夏、節電の夏 (11/06/15)

 311の東日本大震災からこちら、原発問題が解消しないまま「節電」が広く浸透し、如何にこの夏を乗り切るかが話題に上る日が多い。
「節電」という当たり前の心がけを忘れすぎていた我々に、改めて資源の限りを知らしめた311。
当初、夏の盛りにも計画停電かと心配されていたけれど、日本中が一丸となって「節電」に取り組んできている事で、計画停電の実行も原則見送られることとなった。

やるじゃないか、日本人。
やれるじゃないか、日本人。
そうは言っても安堵している訳にも行かないので、スーパークールビズよろしく、猛暑を乗り切る策を考えてみた。

 グリーンカーテンやエアコン×扇風機で空気を廻す作戦、サマータイムの導入等々、メディアで頻繁に見聞きするものはご存知の通りだと思う。
ステテコも男女問わず、この夏はヒットしそうだとか。
デパートに行くとおしゃれステテコなるものが販売されており、お年頃の女子がルームウェアとしてステテコ姿で過ごす事が「お洒落」の位置付けと言うから驚きだ。(これはうら若きお嬢様限定。妙齢の女子の場合、痛い結果になるので要注意。)

    

子どもの頃を回想すると、夏になると朝顔や糸瓜などの蔓科の植物で日陰を作り、打ち水をして涼を取るという光景が当たり前にあったように思う。
日本人の持つ知恵が今こそ見なおされるべき時なのですね。

    

 そして、私の今夏→早寝早起きで照明電力を抑える→この夏はエアコンを使わない!(これは嘘になりそうなので、ちょっとしか使わない!)
→暑いときは大いに汗をかく!→暑すぎて食欲が落ちる(ホントか?)→「あらっ?いつの間にか少し痩せた?」の節電@猛暑ダイエット完成!

・・とまぁ、言うは易し、行なうは難し、ですが、第ナン十回目かのダイエット期間に当てたいと思います。
そうは言っても、ビールの美味しい季節でもあるんで困りものですよねぇ(すでに意志薄弱)。

が、冗談はさて置き(ダイエットに関しては冗談を言っている場合ではありませんが)、今もなお被災地で困難な生活を強いられている方々を思うと暑いだの寒いだのと文句なんて出ないはず。
私も含めて意志薄弱な人間は、一度被災地を訪れて被災された方々のご苦労を目の当たりにし、何事にも諦めない心を養うことが一番の夏を乗り切る策であり、より一層の節電に協力が出来るようになるのではと思う今日この頃です。

(しげみや・ゆ)

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