スマホだらけ (14/02/27)
平日の夕刻に山手線に乗りました。品川駅から乗車した電車内(外回り)は運転間隔があいていたのか混雑していて、なんとか場所をみつけて吊革に。
一息ついてふと周りをみると、座っている人のほとんどがスマホに熱中していました。
一様にスマホを見つめている光景に、そういう時代だよなと思いつつも異様さも感じました。
立っている自分の両脇の方もスマホを見ています。
隣の若い女性は両手にスマホを持って器用に2台を操っていて、電車内で何をされているのか覗きたい心境に。
時代は今さらながら「スマホ」なんですね。
この頃、お客様からメールでなくメッセージに連絡をいただくことも多くなりました。
Eメールより音声通話より便利な手段なのでしょう。
折り返しはもちろん音声通話で返していますが、これも今風のようです。
すっかり暗くなって帰宅の途に。
帰りの山手線でもスマホだらけでしたが、さらに驚いたのは、向かいのシートに座っている若い男性がほぼ同じ形であったことで、黒に近い色のタイトなスーツで、黒のハーフコート(ネックの部分にベルトがある)、靴は先端が長いやつ。
みんな同じ格好だなどと観察しつつ、夕刊フジや日刊ゲンダイなどを読んでいるサラリーマン(古語だ)の姿が懐かしく思われました。
もうタブロイド紙はキヨスクで売ってないのかもと思って売店を見てみました。
東スポも売っていました。一安心。
(かねこ)
大人の醍醐味 (14/02/05)
年を取るに連れ、「あー、大人って素敵」と思うことがあります。
それは、自分の知的好奇心の為にお金を使えること、それに尽きます。
読みたいと思う本は買えるし、観たいと思えば美術展でも映画でも舞台でも何でも観られるし、あそこに行きたいと思えば旅行に出かけられるし、三ツ星のレストランで美味しい食事とワインを楽しみたいと思えば出来るし・・・あっ、これは食欲でした(笑)
つまり、ある程度の事は我慢する事なく好奇心を充たす事が出来る幸せを感じる訳です。
勿論、予算との兼ね合いはありますが、凡その好奇心を充たすだけの経済力(←大袈裟)が付いたって事です。
若い頃から歌舞伎に興味があります。
故中村勘三郎さん、当時の勘九郎さんが大好きで好きになった、の方が正解かな。
当時は出待ちをしたり、ご自宅付近に行ってみたり(軽いストーカーですね、今考えると)、いわゆる追っかけでした、ちょっとだけ(笑)
歌舞伎を通しで見るほどのお金も無ければ当時はまだ若女子だったので歌舞伎座の敷居も高く、一幕見席で演目を一つ見る為に並んだものです。
一昨年より新歌舞伎座の杮落とし、偉大な役者の旅立ち等歌舞伎界が取上げられる事も多く、懐かしさから去年は一度だけ足を運びましたが、ここに来て沸々と歌舞伎の世界に浸透したい魂が沸いて来てしまいました。
で、今年の知的好奇心のテーマは歌舞伎で行こう!と決めました。
そうは言うものの、そう頻繁に通しで通うことは中々難しいので好きな演目・演者を厳選してスケジュールを組み立てます。
一幕見席だと映画代と同じ位の感覚で鑑賞出来るし、歌舞伎通の大向こうさんが側に居らして「成田屋ぁ」「中村屋ぁ」のかけ声をライブで感じることもありお勧めです。
一回くらいは旅行も兼ねて京都四条の南座にも行きたいなぁ・・夢は広がります。
歌舞伎と言うと「難しいんじゃ?」とお思いでしょうが、本来江戸庶民の楽しみであった訳で、時代物は江戸時代よりも古い時代に遡り曾我兄弟や源義経等のヒーローもの、世話物は江戸時代における現代劇で言うなれば「土曜サスペンス劇場」みたいなもの。
難しく考えずぜひチャレンジしてみて下さい。
「助六」あたりから入ると「なーんだ、案外面白い!」と楽しんで頂けると思います。
江戸っ子の美学がたっぷり詰め込まれており、助六の恋人で遊女の揚巻の衣装は豪華絢爛でさながら花魁ファッションショー。必見です。
それから歌舞伎鑑賞はオプションでお洒落とグルメを楽しむ事も忘れてはなりません。
贔屓筋の方々の季節に合わせた御着物を愛でるのも楽しみの一つです。
幕間にいただくお弁当も何だか特別美味しく感じます。そうそう、助六寿司は「助六」の愛人、揚巻の名が、稲荷の油“揚”と“巻”寿司に通じることからその名前があるとか。
歌も踊りも芝居もある、歌舞伎は総合エンターテインメントショー。
いつもより少しだけおめかしして一度覗いてみませんか?
楽しいですよ。
(しげみや・ゆ)
あけましておめでとうございます 本年もよろしくお願い申し上げます(14/01/06)
元日から2日の夜に見る夢が初夢と言われますが、江戸時代は2日から3日の夜に見る夢が初夢と言ったそうです。
縁起が良い初夢として「一富士、二鷹、三茄子」はあまりにも有名ですが、見る夢の縁起の良い順番には続きがあるのをご存知ですか?
それは「四扇、五煙草、六座頭」です。
一富士は、日本一高い、富士(無事)、末広がり
二鷹は、賢くて強い鳥、高く舞い上がる
三茄子は、実に毛がない(身に怪我ない)、茄子(成す)
四扇は、富士に似ていて末広がり、子孫繁栄や商売繁盛
五煙草は、煙は上昇するので運気上昇
六座頭は、剃髪した盲目の按摩師で毛がないので、怪我なく家内安全
初夢は見られましたか?
私は今年も見ることができませんでしたが、、、(笑)
(ふるた)
12月雑感 (13/11/28)
振り返ってみれば毎年のことですが、クリスマスが過ぎても年末の気分になかなかならなりません。
気持ちの準備ないまま大晦日になっていて紅白が始まってNHKで除夜の鐘を聞く、そんな大晦日をずうっと過ごしている気がします。
昨年ももっとメリハリを持って人生過ごさなくてはなどと反省した気がしますが、今年も反省必至の情勢です。
年が明けたら考えようと思っていることをいくつか。
まずはXPパソコンの代替を早くやらなくては。
PCを新しくすると使い方を覚えるのに時間がかかるし、あらためてインストールしなくてはならないAPもたくさんです。
ただでさえよくわかっていないので、なるべく早くと思います。
しかしながら何を基準に代替PCを選べばいいのか、量販店に行っても立ち尽くすばかり。
しかしなんとかせねば。
秋に受けた健康診断の結果に「要精密検査」の文字がありました。
再検査の結果は問題なしというものでしたけど、仲の良い友人を亡くしているだけにちょっと緊張しました。
生活習慣を変えるのは難しいのでしょうが、始めなくてはいけない年齢だと考えました。
来年から少しずつ始めます。無理かな。
お財布を失くさない。
今年の秋から3度、お財布がないと大騒ぎしました。
注意力が狭まっているのか、立ち寄った先に電話するなどかなり真っ青に。
もっと目立つ色の財布やバックにしようと考えています。
黄色の財布にしようかなんて。
来年は地震保険料の改定が予定されていますので、またまた気の張った1年になりそうです。
お客様を大切にして、お仲間とともに、健康で過ごせたらまずは合格の1年としましょうか。
「メリハリのある生活を」は再来年の目標にならないようにしなければ。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
(かねこ)
亀を助けた話 (13/09/27)
夏の終わりに、面白い体験をした。
とある大型商業施設の側を車で走っていた時のこと、前方に何か大きな石のようなものが見えたので、避けるように走って行った。
通り過ぎる際にふと目を見やると、それは亀が道路を横切っている姿だった。
首を目一杯伸ばし、手足を最大限伸ばし動かしながら必至に走っている姿だった。
あまりの必至さに心を打たれ、このままでは車に轢かれてしまうし水場が無いから死んでしまうと思い、駐車場に車を止め亀の元に行って見た。
亀は道路を横断しきって、縁石の側で固まっていた。
近くで見ると案外大きくて、怖くて触れない。
どうしようと困っていた所に、自転車に乗った青年が通りかかった。
「すみません」と声をかけ、助けを求めた。
するとその青年は「近くにペットショップがあるのでどうしたら良いか聞いてきます」と言って自転車を走らせてくれた。
見て見ぬふりが多い昨今、ダメもとで声をかけた私は、その青年の行動に素直に感動していた。
戻ってきた青年は「外来種の増殖等を防ぐ為、ペットショップでは保護出来ないそうです。警察に相談してはと言われました」と。
そして「110番ですよね、僕、電話します」と言って自ら通報してくれた。
またまた感動した私は警察の方を待つ間、その青年とあれこれ話し込んだ。
大学2年生で近所に住んでいること、今は夏休みでもうすぐ学校が始まること、就職するか進学するか悩んでいること、こんな場所に亀を捨てて行くなんて本当に酷いよね等々、恐らく母親位であろう私に、色々な事を話してくれた。
今時、こんなに心の綺麗な大学生っているのね・・と三度感動しているところにパトカーがやってきた。
亀の為に、三人もお巡りさんがやって来た。
年配のお巡りさんが「何だな、こいつは横断禁止道路を堂々と横断した不届き者だな」と笑いながら言うので、「じゃあ、逮捕ですね」と合いの手を入れたところ、「そうですね。亀っ、道交法違反で逮捕する!」と言いながらバケツにいれ、責任を持って自然に帰すと連行して行った。
平和だなぁとほのぼのしたところで、その青年に連絡先を教えてもらい解散した。
その後、感謝の気持ちの図書カードを添えてお礼状を送った。
何か心が温まる思いのする出来事であった。
後日友達にこの話をし、「亀を助ける為に駐車料金と図書カード代で3,600円も(←せこい)使ったんだから亀の恩返しがあるに違いない」と言ったところ、「そーゆー事言わなきゃ美談なのに。お腹ん中、真っ黒だな」と一喝された(笑)
そして季節が変わり、最近になってその青年からお礼状が届いた。
恐らくお礼状など書くのは初めてだろう、一生懸命考えたと思われる文面に、また心が温かくなった。
そこには「・・亀騒動は希少な体験でした・・繁宮さんのように優しい心を持ちながら(←おばちゃんを喜ばすことも忘れない!)、・・大学生活、社会人となっても心に余裕を持ちながら成長して行きたいです」と綴られていた。綺麗な心を思い出す、これが亀の恩返しねと思った。
本当にこころがほっこりした亀騒動であった。
それにしても、亀、何カメだったんだろう?
(しげみや・ゆ)